若手にCOBOLをやらせる意味

 

Twitterでこれを見た時から絶対書こうと決めていました。

実際に私自身新卒入社した企業でCOBOLの担当になってしまいました。

必要な存在とは言いますが、極端な話会社のために人柱になれはおかしいです。

会社が「定年退職までCOBOLやってくれるなら私生活に関してもなんでも支援する。」なら正直考えちゃうかもしれません。

 

 

COBOLとは

COBOL - Wikipedia

詳しくはwikiを、使ってみて、学習して感じたことだけ書くと

  • 英語に近い記述が多いため、英単語の知識があればスムーズに覚えられる。
  • ソースコードは冗長になるが、可読性は高い

わかりやすく学びやすい言語だったと感じました。

VBなんかに近いと当時一緒に働いていた常駐組の社員さんは言っていました。

 

COBOLを扱っている企業の背景

なぜ今だにCOBOLがあるのかというと、計算につよい言語な為、特にお金が絡む業界では必須。

「正確な数値計算」などを求めるのに当時では必須な言語で今だに残り続けているというのが現状です。

 「じゃあマイグレーションすればいいじゃん?」と考える人(私含め)もいるが、そう簡単できるものでもありません。

 実際H社のCOBOL開発PMの方から聞いたのですが、後者の理由でCOBOLを抱えている企業や公共事業などはマイグレーションを断念するようです。

極端な例ですが「給料が実際の明細より数万円少なかったり多かったら皆さんどうしますか?」当然会社に連絡します。

これが銀行のATMで起こったら、内部処理が表示金額より多く、少なく引いていたら問題になります。こういうバグによる損害や信用を失うリスクを負うより、今だに現役で動き続けているCOBOLでいいという結論になるそうです。

最近ではCOBOLを手放している企業も増えてきているのでこの調子でなくなれというのが私の意見です。

 

COBOL開発の実態

開発と聞くとずっとPCに向かってソースコード作成してるのかってイメージを持つかもしれませんが、COBOLに至ってはプログラムをバリバリ作るなんてないです。

ほとんどが保守、運用です。今だったら新年号に向けての改修があるかもしれません。

マイグレーション案件は基本炎上しているのでテストやエクセル業務メインの若手は多いです。おまけにシステム移行が成功したらCOBOL側はバイバイで首切られるなんてのもざらです。

実際私は運がよく30ステップほどの改修を経験させてもらいました。2年間在職してまともにCOBOL触ったのはこの1か月だけです。ほんと運がよかったです。(ためになるとは言ってない)2年間のうち1年半は終電で帰っていました。働き方も運用保守であればすることなく1日が終わるだったり、マイグレーションは毎日終電休出みたいな0か100かみたいな働き方しかない印象を受けました。

契約先のSES企業の新人さんや同じ立場の3~4次受けのSES企業の新卒や未経験中途の方には「エクセルしか触ったことない」や「テストしか経験ないです」ほかにも問い合わせしかしたことないなど聞きました。

 

COBOL技術者の高齢化問題

COBOL以外にも開発言語はたくさん普及し、COBOLで開発しようと言い出す企画者もいないわけであって言うまでもなく新規で入ってくる技術者がいないわけです。それでもCOBOLを扱っている企業は少なからずあるわけで技術者がいなくなってしまうことは困るわけで一部の運のない新社会人はこうして若手コボラーとして生贄にされていくわけです。

と上記で述べましたが、私としての意見は最初に述べたように開発がしたい人は当てはまりませんが、「定年までCOBOLでしっかり稼がせてやる」って企業ならありなのかなと考えてしまいます。

問題視しているのは中小零細SES企業/人売りitが自社の商品(社員)を売るために若手コボラーにすることです。

 

SES/人売りとは

詳しくはこちらのブログに

axia.co.jp

IT企業などと言っていますが中身は人身売買企業です。(私個人の意見)

単価というのが重要で、

  1. 35歳コボラー:月単価100万
  2. 22歳新卒コボラー:月単価50万

雇うとしたらどちらを雇うかという話です。

状況にもよりますが、コボラーがだれもいないのであれば1が採用される確率が高いです。

ただ穴埋めの増員やマイグレーション案件の繁忙期であれば安い2が採用される確率が高いです。

理由は年齢が上がるにつれその人の値段も上がっていくわけです。わざわざ派遣を雇うのに自社社員より高い金出す理由あるのかって話です。安く済ませれば間に入る仲介企業間のマージンも増えるわけです。

技術者の高齢化による不足と相まって若いCOBOL技術者は人売り企業にとって都合のいい存在」になっていると解釈しました。

 

COBOLが転職に活きる?

ないです。

SES/人売り企業なら馬鹿みたいに声かけてきますが、そこ言っても所属先が変わるだけで何も変わりません。

ほんと学習するだけ無駄な2年間だったなと感じました。OpenCOBOL導入して自宅PCで学習していた時間はなんだったのかと虚無感しか得られませんでした。若い人は学習する価値すらないです。評価のしようがないです。また経歴書も雑務やテストばかりで埋まる為そういった点でもマイナスになります。

雑務やテストばかりの経歴書であれば「この人は開発向かないのかな?」という見方をされる可能性もあるからです。

実際面接行った企業から言われたこともありました。

 

結論

入社した企業の目先のお金のための人柱、目先の金しか見ていない、新卒の将来なんかどうでもいいよって企業がやる手口なので汎用機を扱っているSES/人売り企業に価値はないので気を付けましょう。

 

経験談からいうと社会人経験が浅いところにつけ込んでくるSES/人売り企業はすごく多い印象です。「大人だから」「社会人だから」という中身のない言葉で若手コボラーのポジションにしてきます。前職は何言ってもこれでした。「お前はCOBOLしかない」とか意味わからないことまで言われる始末(研修はJava)

SES/人売り企業内の人に相談しても意味ないと思います。今は質問箱などでも聞けるわけですし、上記ブログの企業のように情報発信してくれている企業や個人も多くなっているのでそちらを参考にエンジニアとして頑張ってください(自分も頑張らないと)

自己紹介

新卒でSES企業に入社し、毎日終電休出、おまけにCOBOLという環境に嫌気がさして2年で退職しました。現在は自社勤務のところに運よく入社でき、Javaを使って開発しています。

より参考になるブログなど記載されてる方もいますが、IT関係の仕事につきたいと考えている学生さんや中途で目指す方が間違った企業に入社しないよう参考になればいいなと作りました。